嘘も方便

うそもほうべん
名詞句中級 必要悪の嘘慣用句
本当の意味
相手を傷つけないためや状況を円滑に進めるために、やむを得ずつく嘘。人間関係の調和を保つための配慮としての嘘。
文字通りの意味
「嘘でさえも、相手を助ける手段となり得る」という直訳的な意味。
文字通りの分解
事実でないこと+強調を表す助詞+方便手段や方法
非正式的

相手を傷つけないためや状況を円滑に進めるために、やむを得ずつく嘘のこと。

「会社の上司が退職するって聞いたけど、まだ公表してないらしいよ。」「嘘も方便ってやつだね。」

上司の退職発表を控えることで社内の混乱を避けるための配慮を指す。

「彼女の機嫌を損ねたくないから、今日は外食に行こうって提案した。」「嘘も方便ってわけだね。」

相手の機嫌を損ねないための配慮としての嘘を表す。

💡

主に人間関係の調和を保つために用いられる。ただし、過度な使用は信頼関係の崩壊につながる可能性もあるため注意が必要。

コロケーション

嘘も方便で相手を傷つけないために嘘をつくというニュアンスを強調する表現。

反義語

関連フレーズ

嘘は方便慣用句
「嘘も方便」の省略形で、同様の意味を持つ。
建前と本音フレーズ
表向きの言動と本心のギャップを表す表現。
社交辞令word
相手を傷つけないためのお世辞や遠回しな表現。

💡プロのヒント

使い方のポイント

この表現は人間関係の調和を重視する日本文化に根ざしている。ただし、過度に使用すると信頼を失う可能性があるため、相手との関係性や状況に応じて慎重に使うことが重要。

ゴールデンルール

信頼関係とのバランス

「嘘も方便」は相手への配慮として使われるが、常用すると信頼関係が損なわれる。特に重要な場面や繰り返し使う場合は注意が必要。

📖語源

「嘘」は事実でないことを言うこと、「方便」は仏教用語で「手段」や「方法」を意味する。仏教では、衆生を救うために方便的に嘘をつくことが許容されるという教えに由来する。江戸時代には「方便」が「都合の良い手段」として一般化し、現代のような「必要悪の嘘」の意味で使われるようになった。

📝使用上の注意

主に日本の人間関係において、相手への配慮や社会的な摩擦を避けるために用いられる表現。ただし、ビジネスシーンや公的な場面では使用を控えるべき場合もある。

単語の分解

事実でないことを言うこと
名詞
+
「さえ」や「でも」に近い、強調の助詞
助詞
+
方便
仏教用語で「手段」や「方法」
名詞
国語辞典